【前例主義】民間と大学職員との違い~転職して感じたこと その①~
某大手自動車メーカーから大学職員に転職して早6年。入職当初は大学職員という仕事に驚いてばかりでした。毎日「はっ、ナニコレ!?」と驚きの連発!
しばらくは民間から大学職員に転職してみて『ここが変だよ、大学職員』と思うことをいくつかご紹介していきます。
今回は『前例主義』について。兎に角、業務は前例主義です。まさに、昨年度ないし前任者の業務をなぞっていく感じ。これには驚きました。
なんでこの仕事しているの?
誰が使うのか分からないというより、必要ないだろうと思う資料も毎年更新しています。
誰が読んでいるか分からない大量の資料が回覧で回ってくることも。
いつも思います。なんでこの仕事やっているの?
仕事を減らすことが悪だという認識なんでしょうか?不要な仕事はなくして、新しいことに挑戦したり、自己啓発に使ったりともっと時間を有効に活用すればいいのにと感じることが多々あります。
エピソードを一つご紹介します。
業務であるイベントをやった時、毎年アンケート調査をしていました。このアンケートの集計分析ですが結構時間がかかります。
アンケートをするのは悪いことではないと思いますが、分析して終わりになっています。アンケートの結果を次年度に全く活かしていない。
そこで、アンケートの分析結果からイベントの内容を見直すか、ただアンケートをするだけなら、一掃の事アンケート止めませんか?と提案しました。
その時上司から言われたことは「アンケートを止めた時、周囲からなんで止めたんだ!と言われたらどうする」と言われ驚愕。
大学は業務を変えたり、今やっていることを止める決断をするのにとても体力を使う組織です。
前例主義を止めて考えて業務をしよう
大学職員は部署間の異動があります。人事部から教学部に異動することもあります。一体どういったキャリアプランを考えているんだと思うこともあります。
仕事の内容がガラッと変わるので、気分としては転職したみたいです。また一からのスタート。
なので、誰でもできるようにマニュアル化されていることが多いです。
大学職員はプロフェッショナルよりゼネラリストを理想としています。
なのでどうしても前例通りに進めていきたくなる気持ちも分かります。
しかし、今大学経営は大きな過渡期を迎えています。大学入試改革、18歳人口の減少など。問題は多岐に渡ります。
こういった課題を乗り越えていくためには、事務職員の力も必要です。
これからは誰も見たことがない時代がきます。前例主義ではどうしよも対応できないことも起きるでしょう。だから、新しいことを考え企画して提案できる力も必要です。
小さなことでも良いと思います。まずは今の業務で改善できることを進めています。
「前例主義、誰がやっても一緒だね」ではそろそろ卒業しないと。
おわりに
大学職員の仕事は前例主義が強いです。新しいことに挑戦するといったことが少ないと感じます。しかし、大学入試改革だ、18歳人口の減少だと様々問題が叫ばれる中、大学職員の力がより必要になってくると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。